

産地:阿里山達邦 製茶時期:2020年4月中旬(春茶)焙煎時期:5月上旬
品種:青心烏龍 発酵度:中-高発酵 焙煎度:中-重焙煎 焙煎方法:機械式焙煎
台湾のような暑い国で農薬や除草剤を一切使わず茶園管理するのは本当に大変です。気まぐれなウンカ、製茶の難しさから数年仕入れを見送ってきましたが、ようやく満足いく自然生態茶が完成しました。甘い蜜の香りと春らしい奥行きある味わいがテンションを高めてくれます。良質な品質を備わった希少な自然生態茶です。
(TeaBridge 茶譜簡介より)
◎雲間飲んでみた感想:
もう何年前になるだろうか、「自然生態茶」というお茶を初めて飲んだ時の衝撃は忘れられない。どうしてこんな香りになるのか?どうしてこんな味がするのか?なぜの嵐の前に膝を屈して、ずぶずぶと溺れていく感覚を思い出す。今シーズンのこのお茶を飲んで、その時の感覚が蘇った。テイスティングノートには「ぎゃーなんじゃこれ!!」とだけ書いている。大好きな茶。しかし自然茶万歳、慣行農法は悪みたいなのは違う。農業というのはイメージで話せるほど単純ではない。農薬も施肥も適切ならば品質に直結する。人の知恵と技には頭が下がる。この自然生態茶は「野放」に振った作り、それゆえのご苦労は想像に難い。それをこの味と香りに結実させる人の技がすごい。複雑な香りに自然と人との折り合いを見る。
◎お茶の淹れ方
熱湯で何煎も淹れて味わいの変化を楽しんでみてください。
小さめの器(100ccくらい、でもまあ飲む人数とかによるので。手元にある一人で飲むときによく使う蓋碗は100ccないくらい、茶壺は110ccくらい。蓋碗とか茶壺とかなければ耐熱の器)
に熱湯注いで予熱します(これ大事)。
温めた器に茶を入れます。写真の茶葉で3gちょっとくらい。器の底に敷きつまるくらい目安。
ぱっと香りが立ち上るのですかさずくんくんします。
熱湯注ぎます。熱湯といってもヤカンで沸かした後ポットにうつしちゃうと温度下がってる(90℃以下とか)のでなるべく沸騰したてくらい熱々で。
まずはぎゅっとなってる塊に湯通ししてゆるませる&茶の葉自体の温度上げて準備運動。飲んでもいいけど薄い。
また熱湯注いでまずは1分。注ぎ切ってください。はあ美味しい〜。
だいたいどれも1分くらいでいいと思うけど、お好みで調節してください。
それを朝から晩まで繰り返す。何煎も飲んで薄くなってきたら長く待つ。
マグカップにちょっと茶葉いれて、湯を注いでそのまま葉っぱつけっぱなしで啜って飲んで、また湯をさす、という飲み方もできます。が、やっぱり茶のポテンシャルを最大に引き出すのは熱湯1分&注ぎ切るの繰り返しだと思います。